2007/09/28

長野県へ地質関連の公開質問状提出

私たち八ヶ岳周辺のごみ問題を考えるネットワークは灰溶融炉の予定地が長野県指定のの土石流想定氾濫区域内に位置している可能性があることから、県の考えを問う公開質問状を9月26日に県に提出しました。
土砂災害危険箇所に指定されている場所へ公共施設を建設することに関する公開質問状
回答をいただいたら、またお知らせします。

諏訪南が補正予算案を撤回

組合は9月27日の定例議会において、いきなり補正予算案の撤回を発表した:
(画像をクリックすると、オンライン記事へ飛ぶ)

その理由は、近く開始する建設予定地の断層調査が11月末まであり、その後に議案を可決したとしても前提となる発注業者の決定は難しく、計上した予算を執行できないと言うこと。

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2007/09/13

鉄鋼スラグも使い道無し

溶融スラグと鉄鋼スラグは違うものだが、製造プロセスや「リサイクル品」としての怪しい位置づけなど、共通点が多い。その鉄鋼スラグは最近大問題になっている。
9月8日の毎日新聞に「鉄鋼スラグ:愛知でも7万トン野積み 廃棄物として指導」と言う記事が載っていた。


鉄鋼の製造過程でできる副産物「鉄鋼スラグ」が兵庫県・淡路島などに野積みされていた問題が広がりを見せている。リサイクル製品のはずのスラグが、廃棄物同様に扱われている実態が明らかになり、行政当局も対応に苦慮する。愛知県西部でも6カ所に計約7万トンのスラグが野積み状態で放置され、市民団体の調査では、現場の溶出水から、ヒ素やホウ素、強アルカリ性の排水などが検出された。スラグをリサイクル製品と認定してきた同県だが、調査結果などを受けて姿勢を一転、廃棄物とみなして指導に乗り出す方針だ。
鉄鋼スラグ溶融スラグとではもととなる原料に大きな違いがあります。鉄鋼スラグの方は鉄を作る際の材料が限定(鉄鉱石と石灰石とコークス)されていますから、原料の組成が一定である限り鉄鋼スラグの性状も一定となります。対して溶融スラグはもととなるものがゴミの焼却灰ですから、組成は一定とはなり得ない(また、地域によって嗜好が変われば排出されるゴミの組成も変わる)。溶融スラグよりも性状の安定していると思われる鉄鋼スラグが野積みされているということは、それだけ余っていると言うことです。

記事の冒頭で触れている淡路島の野積み鉄鋼スラグの問題のこの状況の更なる裏づけになる。この問題について、次を見てください:
産経新聞:兵庫県淡路島─約9(10)万トン─山陽特殊製鋼(兵庫県姫路市)
毎日新聞 :山陽特殊製鋼の鉄鋼スラグ処分:兵庫県、野積み放置 昨年12月通報「製品と判断」
神戸新聞 :鉄鋼スラグ、野積みに 山特鋼が撤去開始 淡路

特に毎日新聞の記事は興味深い :

「山陽特殊製鋼」(兵庫県姫路市)が、鉄鋼スラグ約10万トンについて、販売代金の数倍を運搬費名目で引き取り業者に支払っていた逆有償取引の問題で、兵庫県が昨年12月、淡路島にスラグが野積み状態になっていることを把握しながら放置していたことが分かった。「スラグは製品として販売されたもの(有価物)で、廃棄物ではない」との判断に基づいたという。今年7月に毎日新聞の取材を受けた後、県はようやく、廃棄物ではなく有価物であることを示す契約書などの提出を山陽に要請。しかし、山陽は提出に応じず、スラグの撤去を始めていた。


有価の「リサイクル品」ではなく、 実際には逆有償取引で売られ、事実上の「廃棄物」であるスラグは、他にも全国でどのぐらいあるでしょうか?上記の例が氷山の一角のような気がするが。。。