地元区が建設の受け入れを撤回(湖周地区のごみ焼却施設)
岡谷市、諏訪市、下諏訪町(湖周地区)が計画するごみ焼却施設の建設を受け入れていた樋沢地区が6月27日岡谷市に対し、「湖周3市町村による広域ごみ処理施設建設には賛成できない」と計画の白紙撤回を要求した。
樋沢地区の河西地区長は、広域ごみ処理施設は、もともと6市町村合併を前提にした事業、合併が頓挫して前提がなくなった、「岡谷市が単独でごみ処理施設を建てると言うなら何も文句は言わないが、2市1町でという話はゼロに戻してもらいたい」と語っている。
岡谷市、諏訪市、下諏訪町(湖周地区)が計画するごみ焼却施設の建設を受け入れていた樋沢地区が6月27日岡谷市に対し、「湖周3市町村による広域ごみ処理施設建設には賛成できない」と計画の白紙撤回を要求した。
3月27日、ごみ処理基本方針検討委員会において、富士見町から選任され委員となっていた2名が矢嶋町長に対し、要望書を提出しました。
茅野市、富士見町、原村は、資 源ごみと不燃ごみの共同処理(広域処理)を始めようとしている。現在、資源ごみについては、各市町村ごと単独で処理(リサイクル)しており、不燃ごみにつ いては、富士見町と原村が共同で処理(リサイクルを含む)し、茅野市は単独で処理している。
資源ごみと不燃ごみの共同処理は、ごみの減量化に役 立つのだろうか?現在、各市町村ごとに行っている資源ごみの回収は、その地域にあったやり方で、きめ 細かく対応できているからこそ成立しているのではないだろうか。それを広域化し、3市町村全体で行おうとすれば、ごみ減量化は進まなくなるに違いない。よ うやく始まったごみ減量化(資源化)にブレーキをかけてはならない。
山本節子さんの著書「ごみを燃やす社会」の中から、広域化についての問題点が指摘されている部分を抜粋して以下に紹介します。
広域施設のデメリットとして、
①施設建設用に広い敷地が必要
②新たな道路が必要になる場合がある
③管理運営費の負担は小さな自治体ほど重くなる
④運搬費用が高くなる
⑤運送距離が増えるため排ガスが増える
・神奈川県横須賀三浦ブロック(人口49000人)でコストとリスクアセスメントを実施。
→減量化を進め各市町村が単独で処理した方が安上がりとの結果が出る。
・鎌倉市(人口17万人)も広域化をあきらめ市単独で今泉クリーンセンターの建て替えを行う。
→2003年11月に工事入札を行ったところ市が当初予定していた落札価格14億円の半額以下だった。
日 本の法制度は、ごみ処理の権限を地方自治体(基礎自治体)に付与している。憲法、地方自治、廃棄物処理法はいずれも、市町村のごみ処理を「自治事務」と規 定している。これは、ごみの排出者である住民にその責任と管理を委ねていることを意味する。現在国と都道府県が強制している「ごみ処理広域化計画」は、根 拠法のない違法な通達事業であり、行政区域を逸脱している点でも違法である。広域化は、住民をごみ処理から遠ざけることとなり、それによって、廃棄物政策 はたちまち破綻する。
市 町村のごみ処理を「地方事務」としているもう一つの理由に、地域ごとにごみの性質が大きく違うことがあげられる。地域ごとのごみが違えば、その処理も地域 単位の違うやり方で行う方が最善である。そのため法律は、住民の生活や消費動向をよく知る市町村が、住民と共に処理にあたるよう定めたのである。
どうも日本は数年前から「偽装王国」に化けたようだが、7月上旬に発覚して生コン偽装事件に溶融スラグが久しぶりに新聞に登場した:
生コン製造会社「六会コンクリート」(神奈川県藤沢市)がJIS(日本工業規格)製品として納入した生コンに、JISでは認められていないリサイクル骨材「溶融スラグ」を使っていたことが8日、分かった。
同社の秋山広取締役営業部長は8日、取材に対し、混入の理由について「品質が良くなるうえ、リサイクルやエコ(環境保全)に協力できるのではないかと技術者が判断した」と釈明した。
生コン製造販売会社「六会コンクリート」(藤沢市亀井野)が砂の代わりに溶融スラグを混ぜたJIS規格外の生コンを納入していた問題で十六日、新たに横浜市内のマンションと介護老人保健施設の計三件で使用が判明した。いずれも工事を停止している。
先週明らかになった「生コンへの溶融スラグ使用」問題ですが、もともと溶融スラグはレッキとした廃棄物であり、これをJIS化したこと自体が間違いでした。
ラベル: スラグ
7月15日に環境会議諏訪の塩原俊会長と清水馨事務局長は茅野市・富士見町・原村広域ごみ処理協議会の会長である柳平千代一茅野市長を訪れ、同協議会が設置shたごみ処理基本方針検討委員会についての公開質問状を提出した。

委員長に互選された藤吉秀昭氏は、全国各地の焼却炉建設検討委員会や焼却炉の機種選定検討委員会の委員を歴任している方で、いわば全国で溶融炉を導入するための牽引役を努めている中心人物であると聞いております。
このような人物をわざわざ東京から招聘して、委員が検討する時間が無いまま、委員長に「選任」したことには、事務局の「特定の意図」を感ぜざるを得ません。
ラベル: ごみ処理基本方針検討委員会, 公開質問状, 長野日報記事
ごみ処理基本方針検討委員会委員名簿 (H20/6/24 現在)は次の通り:
ラベル: ごみ処理基本方針検討委員会
小林さんの小論文に続いて、富士見町の公募枠で検討委員会に入ったエンジェル・ジェルミの小論文を掲載します。
昔から我が家で生ごみはコンポスト、その他の紙は資源物に回しているが、正確な数字を得るために、去年の3月から9月まで、すべての「可燃ごみ」、「プラスチック」、「生ごみ」と「その他の紙」の重さを計った。毎日の人数も記録を取り、データを分析したところ、次の二つの事実が判明した:
(1)我が家で1日1人当たりで排出される可燃ごみ(つまりごみステーションに出すごみ)の量は75グラム。これは茅野、原、富士見合わせての平均の6分の1以下ではないかと思う。
(2)「生ごみ」と「その他の紙」は全体(「可燃ごみ」+「プラスチック」+「生ごみ」+「その他の紙」)のおよそ7割を占める。これは富士見町の地区懇談会で挙げられた割合とだいたい一致している。
この結果が示すのは、生ごみとその他の紙をきちんと分別して、可燃ごみに入れないようにすれば、焼却炉行きは7割減るはずだという事だ。我が家でも、生ごみとリサイクル可能な紙をすべて分別しているからこそ、可燃ごみの排出を1日1人当たりわずか75グラムに抑えられている。
言いかえれば、3市町村の平均である約500グラムという数字は、住民がごみステーションに出している可燃ごみの中に、生ごみと紙が未だにたくさん入っているためだ。よって、これからのごみの3R対策はまず、「生ごみ」と「その他の紙」の分別促進に焦点を合わせるべきだと思う。
分別促進策として、「その他の紙」は徹底した啓発しかないと思うが、「生ごみ」は啓発とともに、分別処理のための体制作りも必要になる。
啓発に関しては、富士見町を例に取れば、まだたくさんのことができると思う。たとえば有線放送は有効な手段だが、生ごみと紙の分別を中心としたごみの出し方についての呼び掛けを、少なくとも「犬の糞の始末」と同じぐらいの頻度で行った場合、かなり効果があるのではないか。同時にごみステーションや公民館、学校などの公共施設でのポースターの掲示、コミプラや役場ロビーなどに実際にどのように分別するのかの常時展示、町の配り物でのチラシなどによって、「しつっこいよ」と言われるぐらい、ごみ減量に対する町の強い姿勢を示すべきである。3市町村の首長も、資源物回収の手伝いや、自らの有線放送での呼び掛けなどで、その顔が見える形でごみ減量活動の先頭に立つことは大事だと思う。
生ごみは、啓発もとても大事だが、それ以外のサポートも欠かせない。(1)庭先にコンポスターを置ける家庭なら、匂いやハエを抑えるための正しい使い方の啓発や、電気を使わない手動式バイオ型生ごみ処理機の利用促進、(2)庭のない家庭に関しては、たとえば下諏訪のように生ごみ収集や、小淵沢インターのやまとスーパーのように、スーパーなどで生ごみ処理機の設置を行政も積極的に支援すべきである。(やまとスーパーでは生ごみは買い物に使えるポイントにもなる。)
常時受け入れを含めた生ごみの資源化体制作りは3R運動の中で一番お金のかかる部分だと思うが、可燃ごみの処理コストや環境面を考えると、十分に元が取れるはずです。今よりずっと徹底した啓発とともに、生ごみとその他の紙をきちんと分別し、いつでも受け入れる体制さえ作れば、かなりの改善が見込まれると思う。その過程で住民の3Rに対する意識も高まり、生ごみ分別も当たり前になる日がくるはずである。
処理に関しては、たとえ可燃ごみを7割減らすことができたとしても、ごみは依然として発生するので、焼却施設とその灰を保管する場所が必要だが、その規模はうんと小さくなるはずだし、灰の量も少なくなる。環境面や原油高騰下の運営費の面から、灰の溶融化はもはや過去の技術と位置付けられつつあるが、金属類の枯渇に伴い、灰からほとんどの重金属を回収する技術も開発されつつあり、灰の一時保管の場所として山形村のサンクスBBのような屋根付き処分場も検討に値する。
ここで詳しく触れるスペースはないが、ごみ減量のもう一つ非常に大事な面はごみの発生抑制である。またごみ減量推進会議の提言にもあったように、処理費を排出割にすることで、良い意味で3市町村の間にごみ減量競争が生まれ、大きな効果をもたらすはずだ。
諏訪南行政事務組合の灰溶融炉建設計画の再検討に伴い、茅野市・富士見町・原村ごみ処理協議会が立ち上げられ、協議会において、ごみ処理基本方針検討委員会が設けられた。一部(6人)の委員は公募によって選ばれたが、その公募に当たって、応募者は「3市町村におけるごみの3Rと処理について」と言う小論文(40字詰めの原稿用紙4枚以内)の提出を求められた。(詳細:富士見町役場HP)協議会は提出された小論文の公開はしないということで、公募枠の複数の委員から、公開を希望してこちらに原稿を送りました。著者本人の希望であれば、公開はもちろん好ましいことであり、その第一弾として、八ヶ岳周辺のごみ問題を考えるネットワークの小林峰一さんの小論文をまず紹介します。
地球温暖化が深刻さを増し、二酸化炭素の排出量が問題となっていますが、焼却大国日本では、ごみの焼却によって排出される二酸化炭素が3%を占めています。これまで、ごみは出るものとして、焼却や埋め立てにより処理してきた日本のごみ処理政策ですが、発生するごみ量の増大により、厳しい対応を迫られています。
一方、ごみの減量化政策は、容器包装リサイクル法が、その費用負担の多くを、製造者ではなく、市民(自治体)に求めたことにより、地方自治体の財政を苦しめています。また、循環型社会形成推進基本法では、廃棄物処理・リサイクルの優先順位をリデュース、リユース、リサイクルと定めているのに、実際には、リサイクルから先に実行され、残念ながらリサイクルで終わっています。リユースやリデュースまで政策が進まない理由は、拡大生産者責任の導入が先送りされ、ごみ処理費用の大半を消費者が負担することになっているからです。その結果、多くの自治体では、焼却ごみが減るどころか、横ばいないしは増加傾向のままで、廃棄物処理費用の高騰が財政を圧迫しています。
3市町村におけるごみ処理の現状も同じで、06年の状況では、可燃ごみが24957t/年排出され、増加傾向にあります。(対00年比で5.6%増)ごみの減量化については、10年までに、ごみの排出量を対00年比で20%減、焼却ごみに関しては25%減を目標としていますが、07年のごみ減量成果を見ても、3市町村全体で9,7%減(07年4月~10月末まで前年同期比)と、現状のままでは目標の達成が困難な状況にあります。
このような現状を踏まえ、3市町村において、ごみの減量化(3R)をどのように進め、どのようなごみ処理を行ったら良いかについて考えてみます。
減量化政策(3R)は、国の政策に振り回されることなく、現実的に、ごみが減る政策へ転換しなければなりません。資源物の分別収集(リサイクル)を徹底して行ない、焼却ごみの減量を図ることは重要ですが、リサイクルによる減量だけでは、財政負担が大きく、やがて行き詰まる可能性があります。よって、リデュースや、リユースを行うための仕組みを、条例や制度として早期に整備する必要があります。条例化の可能性として、①ごみの処理量に応じて負担を求める処理量割の導入。②事業系一般廃棄物の処理費用を現在より高く設定し、減量化を促す。③事業系一般廃棄物の全量を事業者処理とする。④一般廃棄物の処理ないしリサイクル費用について、事業者にも負担を求める。などが考えられます。まずは、処理量割の導入を急ぎ、自治体間に減量化の競争を促すことが必要です。
ごみ処理政策は、発生抑制(ごみとなるものを製造・販売した業者に対して、廃棄までの責任を求めることで、ごみを発生段階から出さないようにする=リデュース)と排出抑制(ごみの中から、資源となるものを分別し再生する=リサイクルや、ごみにしないように繰り返し使用する=リユース)を真剣に行った後に、それでも残るごみをどう処理するかという考え方が必要です。その場合、現在稼動している焼却施設をできるだけ長く使い続けることが重要です。この焼却施設は、12年に耐用年数を迎えますが、焼却ごみの減量化が進めば、炉の寿命を延ばすことも可能です。建て替えが必要になった際には、同じ方式で、今よりも焼却規模を小さくする努力が必要です。焼却灰の処理については、現在行っている民間委託を継続し、その間に、浸出水が発生しない構造で、灰を保管しておく保管型の施設など、管理型最終処分場以外の方法についても研究を進める必要があります。
いずれの政策においても、住民参加による政策づくりが大切ではないでしょうか。
6月25日の長野日報の記事です:

ラベル: ごみ処理基本方針検討委員会, 長野日報記事
ラベル: 長野日報記事
日本消費者連盟の機関紙の3月27日号発行の1398号に、「灰溶融炉を考える会」呼びかけ人である小林峰一さんによる記事が掲載されました。日本消費者連盟の許可を得て、連盟への感謝をこめてここでも掲載します。白紙撤回までの道のりを簡潔にわかりやすく説明しています。 運動に加わった一人として読み返すと、色々な思い出が浮かんできます。


負担割りのなかに排出割りを盛り込んでいくように提案していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
ラベル: 長野日報記事
茅野市、富士見町、原村などで構成する諏訪南行政事務組合が計画していたごみ焼却灰溶融施設建設の白紙化に伴いごみ処理の方向性を考えるため新たに設置される検討委員会について、組合長の柳平千代一茅野市長は25日、組合とは別に3市町村で「協議会」をつくり、その中に検討委員会を置く方針を示した。(クリックでオンライン記事へ)
ラベル: 長野日報記事
諏訪南行政事務組合の柳平組合長は灰溶融炉建設計画を一旦白紙に戻して、検討委員会を設置し、1年間をかけてこれから取るべき施策を再検討することを1月24日に発表した。その検討委員会は単に施設についての再検討で終わらせるのではなく、ごみ問題を根本的なところから見直すための議論を住民と行政がいっしょに行うことが重要だという考えの元で、私たち八ヶ岳周辺のごみ問題を考えるネットワークは環境会議・諏訪と環境ネットワーク茅野と一緒に、検討委員会についての提言を、2月21日に柳平組合長に提出した。
