いよいよ質疑に入ります。
今回のポイント:
1.下流の声:「下流に住んでおります。ここに焼却施設やし尿処理がいろいろあって、非常にこのことで長年苦しんできました。水は汚れてヘドロ状になって臭いがしています。
2.えっ?? 候補地は最初から一つしかなかった?!:「富士見町さんを第一候補地として今日までこういう経過で進んできたことでありますから、第二候補地とかいう検討はしてございません」(矢崎組合長)
事務:――それでは一通り説明が終わりましたので、これから質疑をお受けしたいと思います。なお質疑応答につきましては組合長であります矢崎茅野組合長に進行していただきます。よろしくお願いしたいと思います。
矢崎組合長――(ご質問には)私が答えるか副組合長が答えるか職員が答えるか、交通整理上私のほうで進行させていただいて、できるだけ効率よくお答えをしたいと思います。何かございましたらどうぞ…
(会場から大勢の挙手)
すいません、ちょっとこんなに挙がっちゃうと、ごめんなさいね。ではあなたから、どうぞ。
原村:男性――原村の**です。たくさんありすぎてどれから聞いていいかわからないんですけど、まず最初に矢崎組合長が、検討委員会の期間に周知することにさし障りがあるので控えてきたとおっしゃられて、私はその会自体をやってたことも知らなかったものですから、もうちょっと知らせてほしかったというのがあります。その流れで、今年中に発注とあるんですけど、検討委員会の答申を受けて組合が議決したとあるが、できればその直後に、工事を発注する前に説明会が欲しかったと思いました。それで質問なんですけど、まぁ単純に公害防止自主基準というものは煙突から出る煙の数値ですかね、これが国の基準よりもちょっと低いとなってるんですけど、やっぱりこの辺にある大気、空気よりは相当汚れていると、そういうことではあるわけですか。それだけ最初に聞きたいと思います。
矢崎組合長――それでは、その周知徹底の件ですが、ちょっと言葉が足りなかったかもしれませんが、発注はもちろんしておりませんから。報告書を頂いて…
同質問者――発注を今年にすると決める前に、「検討委員会が開かれて、こういう報告がありましたから組合でそれを承認します」という話しがあって、そのあとに…
矢崎組合長――あの、そういうふうに進めております。報告書を3月の末にもらいましたもので、4月、5月とそれぞれの組合議会、それから茅野、原村、富士見のそれぞれの市町村議会にご説明申し上げて地元にもご説明申し上げ…発注はまだしてございません。もちろん予定です。そういうことで、ではもうひとつの方を。
西澤所長――普通の空気よりも汚れてるのではないかということでありますけれども、ゴミ処理プラントからの排気ガスでございますので基準値以下ということで予定をしております。今現在も清掃センターではそういう形でやっております。自然のものより比べてどうだということですけれども、やはり基準というものがある以上は、まったく自然のきれいなものということのわけにはいかないと、そのように考えております。
矢崎組合長――報告書で示した基準は、所沢でいろいろ問題がございましたよね、そこの市民の方たちがお決めになった環境基準と大体同じにしてあるということで、ですから私たちが茅野市に造った清掃センターの基準よりもはるかに厳しい。現状でふつう認知されてる基準の中でもっとも厳しい基準ではないかと思いますので、その点はご理解いただきたいと思います。
富士見:男性――富士見町の**です。上蔦木という部落ですけれども、Q3番のところに、建設場所として旧焼却炉の跡地を選定したという形でありますけれども、ここに理由も(書いて)あるんですけども、自分たちはここより下流に住んでおります。ここに焼却施設やし尿処理がいろいろあって、非常にこのことで長年苦しんできました。水は汚れてヘドロ状になって臭いがしています。実際に蔦木に来て見てもらえばわかると思うのですが、何故また、この富士川水系の所へ簡単に造るということを皆さんの中で決めたのか、そこのところが合点がいきません。というのは原村にこういった迷惑施設が今はないと思います。何故むこうのほうに造らないか。最終的にそういうものが茅野市のほうへ流れてくるから、と私たちは思っています。われわれはもうし尿処理などで十分苦しんできたのだから、最終的にはなければいけない施設だとは思うのですけれども、ここではなくて、今度は違うところで分担したらどうかと言うのが筋です。ですから反対運動をしなくてはいけないかなと思っています。そこのところをとくと判るように説明してください。(会場から拍手)
矢崎組合長――なぜ原村に造らなかったかということですが、茅野市がその下流だからという考えはまったくございません。私どもは100トン炉の焼却施設を米沢に持っておりますし、そして斎場を宮川の●に持っておりますし、そういう意味では、私たちは私たちの責任をその都度果たしていくということできたわけですから、茅野に水が流れてくるからという考えはまったくありません。そしてそのあと富士見町さんにお願いをするかどうかということにつきましては、富士見町さんの焼却炉があそこにあって、25年間の経過の中で、地形、いろんなことを考えて、環境基準的に一番適しているだろうという考えの中で、旧南諏衛生組合の焼却炉の跡地ということで、まず富士見町さんにご相談を申し上げたと、こういう経過であります。
同質問者――ということは富士見町でOKしたということですか?
矢崎組合長――基本的に私ども行政で、茅野、原村、富士見がいろんな形で一緒に生きていくという考え方で進めてきたつもりです。そういう意味で、茅野は茅野で責任を取る、そうした中で、どこが適地かという考え方の中でですね、富士見町さんに打診を申し上げ、富士見町さんが動いていただく中で地元の方々のご理解を頂く努力を今日までしてきたと、こういうことでございます。
同質問者――合点がいかないな。
原村:男性――関連質問です。いま、第一候補地ということで富士見町の今の場所が選ばれたとのことですけど、第二候補なり第三候補なりほかに検討した場所というのを教えていただきたいと思います。
矢崎組合長――富士見町さんを第一候補地として今日までこういう経過で進んできたことでありますから、第二候補地とかいう検討はしてございません。
(会場から「おかしい」「最初から決まってたのか」の声)
同質問者――私が常識的に考えるのは、灰溶融炉というのは焼却した灰の次の処理をするところですから、一番効率などを考えると焼却場の近くにまずは立てることを考えるのではないかと、それが常識的な考え方ではないかと思うのですが、どうなのでしょうか。
矢崎組合長――現状の最終処分場は、当初は茅野市の処分場を使ってまいりました。それが三市町村で共同処理していくという経過の中で、茅野市の処分場がいっぱいになってきたので、今まで富士見町さんが南諏で、先ほど申し上げた南諏の焼却炉で燃やしていた最終処分場がそのお近くにあるので、そこに今運ばさせていただいている。おっしゃることは分かります。デリバリーコストなどを考えれば近いほうがいいのではないかということでありますが、いま米沢の場所で、今の焼却炉と溶融化炉の場合は一体化にはできません。この次に造るときには一体化炉でガス化溶融炉という形が検討されるかもしれませんが、焼却から溶融につなげていくという施設を今の米沢の施設につなげることはできませんので、今の最終処分場の富士見町さんの近くに溶融炉を造らせていただくという経過で進んできました。判るんですよ、おっしゃることは、判るんですけど迷惑施設ですから…
同質問者――でも、一体でなくても別のものでも近くにあったほうが効率はいいですよね?
矢嶋副組合長――あのねぇ、お宅は原村の方たちだね。これ茅野市の人がここにいると怒るぜ。そういうことも考えていただかないと、それぞれの人が迷惑施設というのは誰も自分の所へ来て欲しくないんですよ。だけど出るんですよそれは。灰も出ますでしょう?
し尿も出るんですよ。それで私どものし尿も全部諏訪市でゴミになってるんですよね。それは、生きている人がみんな出さないできれいな生き方ができるわけじゃないですから、そうするとお互いに分け合いましょうという話になりますでしょう?それで、富士見といいますけれどあそこのところは、場所は富士見ですけど南諏衛生施設ということでゴミを焼いていたんですよ。それを今は茅野市のほうへお願いをして焼いていただいているわけです。そうすると茅野市の人が南諏衛生組合施設で焼いたゴミの灰を、出るものですから、ゴミを向こうへ持っていって焼くということを茅野市の人が、私はよく辛抱していただいたなぁというふうに思っています。お互いに分け合うということをいたしませんと、誰もがいやな施設というものは、誰もが少しずつ我慢をするということをしませんと、実際の問題として地域感情としても収まらないでしょう?理屈だけ言って通るとそれはいいんですけども、さっきうちの大将が言ったら原村の人も一緒に手をたたいたってのは、俺よく分かんないんだけど、お互いに分け合うということをしませんと、それは収まらないんですよ。それで、こちらのほうで説明をしたのは科学的に量が少なくなりますよということをご説明申し上げました。しかしいくら出るものが少なくなりますよといっても、俺のところへ持ってきてくださいという人はどこにもいないんですよ。これは最終的にはみんなが我慢しあうという話です。
同質問者――すいませんわかりました。
矢嶋副組合長――わかりましたか?わかればいいんです。
同質問者――納得はできませんけど、こればかり話してるとほかの人が訊けなくなっちゃうんでこの話は辞めたいと思います。
2 件のコメント:
候補地が一つだけか。「第一候補地」と言うのは、当然「第二」「第三」もあると思わせる表現で、実際にそうじゃないのに「第一」を使うのは何だかうさんくさい。(日本語も泣くしね)一箇所しかないならせめて資料でも正直に「唯一の」など、違った印象を与えない書き方にして欲しい。
この前の説明会は行けなかったので、この議事録は有難い。今度の説明会(6月28日)に必ず出て、なんで唯一の候補地なのか、何で他の候補地も探さないのかを聞くつもりだ。
候補地が一箇所しかないなんて知りませんでした。原村や茅野市でも候補地を探すべきだと思います。
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