地元住民の反対を全く無視して、何が何でも休戸で灰熔融炉を作るんだ。
特に富士見町の矢嶋町長は、この姿勢は日に日に鮮明になってきている。
先日、都市計画審議会の委員の方々を前に、富士見町の職員は、委員の一人が建設計画に対する地元住民の疑問について聞いたところ、地元住民である花場・休戸の区の役員からは、
「町長の言うことを信じて協力するので安全なものを作ってくれと言われている」と説明したそうだ。
ひょっとすると灰溶融炉建設の相談を最初に受けた時、何も予備知識のないまま、そういうことを言った役員がいたかもしれないが、一ヶ月前の1月19日に、花場区と休戸区の役員は南諏衛生組合の組合長で、諏訪南行政事務組合の副組合長でもある矢嶋町長に対して、建設同意書の撤回と建設の中止を正式に要求したばかり。なのに、職員はその件に付いて全く触れなかったそうだ。
委員の方々も同意書撤回の新聞記事を読んでいるはずなのに、上記の職員の説明を受けて、さらに追及する委員はいなかったそうだ。なんだか背筋が凍るような話。わが町の行政は一体どういう方向に向かっているだろうか。
私たち八ヶ岳周辺のごみ問題を考えるネットワークのメンバーの一人は審議会を傍聴したが、以下はそのリポートだ...
2月22日に富士見町都市計画審議会が開催され、審議事項はごみ処理場の変更、汚物処理場の変更についてでした。
この審議会は、昨年の5月から延期されていたもので、延期理由は、灰溶融炉建設の説明会が継続となったため説明会の終了を待って開催するとの説明を、建設課都市計画係に当時受けていました。
説明会終了を待つ理由は、説明会などをすべて終わらせてから県に同意を求めるように県から指導されているためとのことです。
審議事項であるごみ処理場の決定については、灰溶融路建設の説明会が今後継続されると考えていたため、説明会はまだ終わっていないのではないかと事前に質問したところ、
「町役場としての説明会は終了したと判断している。」
「南諏訪清掃センターの説明会継続の有無については別の話」
以上の回答がありました。(2007/2/16 電話にて)
なお、今回の開催決定は町長の指示であり、開催起案の決裁には町長が判を押しているとのことでした。
以上のことから、町長は住民の理解を得たことにして県に同意を求める準備を開始したのではないかと感じました。
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2月22日
本日の都市計画審議会の傍聴をしてきました。
9時30分の開始予定でしたが、当日に現地を見に行くことに事務局が変更したらしく、戻ってからの審議となったため、傍聴は10:20~11:27まででした。
審議委員 10名
当日決定した審議会長 〇〇委員
事務局 3名
傍聴人 2名
今回の審議会の結果は、答申書として会議後すぐに町長に提出することとなることの説明が事務局からありました。
委員からは、この都市計画は灰溶融炉の建設が前提になるようだが住民の反対については解決していないのではないかという質問がありましたが、事務局(〇〇氏)の回答として、ゴミ焼却と汚物処理の施設を一体とする変更についての審議なので、住民の反対は関係しないという説明がありました。
別の意見として、灰溶融炉の建設に対して問題をもつ住民への説明会をしているが、なぜこの時期に審議会を開くのか、また、灰溶融炉の立地そのものに住民の理解や専門家の意見反映などの要望が意見書として出されているが、その見通しが立ったので、今回開催したのかという質問がありました。
事務局(〇〇氏)の回答は以下のとおりです。
地元住民である花場・休戸の区の役員からは、「町長の言うことを信じて協力するので安全なものを作ってくれと言われている。」との説明がありました。
町長が受け取らなかったという、休戸、花場地区の同意書撤回についての説明はされませんでした。
(画像をクリックするとオンライン記事が表示される)
また、事務局(〇〇氏)から「認めていただくようお願いします」という採決への誘導が数度ありました。
その後、各委員の発言があるもののほとんどが全面的に賛成意見であり「最高にいい都市計画だと思います」という表現の賛成意見もありました。
最終的に、挙手による採決があり全員一致での承認決定となりました。
その3分後には、議案が適当であるとの答申書が事務局から配布され、読み上げた上で答申書の決定となりました。
その1分後に、町長が会議室に現れ、答申書をすぐに受け取り「次の段階に進みたいと考えます」と言って会議室を出て行きました。(滞在時間3分)
その他の審議として、北通り線道路工事の計画が事務局から説明されました。図書館の入り口にあたる道路のようです。用地買収が完了したようですが、起債事業なので起債が認められなければ実施できない事業とのことでした。
以上が、本日の審議会の傍聴結果です。
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傍聴したメンバーに改めて傍聴の感想を求めたところ、次のように答えました:
行政職員が、個人としての良心を捨ててまで組織の意向を完璧に押し通して仕事をする姿を見ると同時に、住民のために働いているはずの行政職員が自分を守るためにどれだけ無責任な行動をしているかがよくわかりました。
また、田中県知事が県の行政を立て直したように、富士見町も町長になる人間の資質の影響は絶大だと思いました。
1 件のコメント:
許せない…、絶対あきらめない…、この傍聴の報告を読ませていただいて、心からそう思いました。役場の方に個人的な恨みはありません。しかし、立場というものは、人に悪魔のような行為をさせることがあります。ある組織に、ある一定期間以上居ると、一般人の感覚からずれていってしまうのが、ヒトという種の限界なのだと思います。「業界の常識は、世間の非常識」ということは、よくあることです。それには、「一般人」が「世間の常識」で、はっきりNO!を言い続けることが必要だと思います。相手も人間である以上、いつか通じると信じたいです。灰溶融炉問題がどんな事態になろうとも、絶対あきらめない…、許さない…改めてそう思いました。
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