昨日、我が「灰溶融炉を考える会」と「八ヶ岳なんでも気にする若者の会」で構成されている「八ヶ岳周辺のゴミ問題を考えるネットワーク」は、諏訪南行政事務組合に計画中の灰溶融施設についての公開質問状を提出しました。35項目と言うかなり内容の濃いもので、組合側の回答はこれから計画を考える上で非常にためになると思います。
同公開質問状は ここ をクリックすれば、PDFファイルとして表示されるが、その趣旨を書いた序文は次の通り:
茅野市、富士見町、原村では、ゴミの焼却灰を1200℃以上の高熱で溶融する灰溶融施設の建設が、富士見町の休戸地区で計画されています。
この計画は、平成14年ごろから検討が行われていたにも関わらず、私たち住民に計画の説明がなされたのは、今年の5月、6月で、工事着工が予定されていた平成18年8月のほんの数ヶ月前でした。
“ごみ”は、茅野市、富士見町、原村に住むすべての住民及び企業などが排出するものであり、灰溶融炉の建設に要する費用を負担するのも私たち住民たちです。この“ごみ”をどのように減らして、再使用、再利用するのか、どうしても減らせないものをどのように処理していくのかというのは、行政だけで決定し、取り組むべきものではなく、この地域の住民、企業が行政と一緒になって検討し、取り組んでいくべきものです。また、私たち大人の判断による行動は、将来この地域、国の経済社会活動を担う子供たちを取り巻く環境にも影響を与えるものであります。
灰溶融施設の建設・運用には約50億円以上もの費用がかかります。灰溶融施設は、まだ試行段階の施設で技術が確立しているとはいえません。またダイオキシンなど有害な大気汚染物質を排出するものでもあります。灰溶融炉の建設は、このようなデメリットだけでなく、“ゴミを減量する”取り組みへの意欲をそぐものでもあります。
私たちは、生活に身近なごみの問題について、自らの問題として真剣に取り組みたいと考えています。
しかし、これまでの、説明会での行政側からの説明においては、ごみの減量化へのこれまでの官民の努力、灰溶融炉の必要性、安全性等について納得のいく説明がなされていません。また、これまで、行政、市民、企業が一緒のテーブルでごみ問題について真剣に議論し、解決策を導き出し、実行するということは行われてきませんでした。
そこで、今回の灰溶融炉建設計画をきっかけに、この地域のごみ問題を広く住民の間で共有し、住民、市民、企業が協働でごみを減量していくために、オープンな場で議論、検討をし、具体的な減量の取り組みを実践していく必要があると考えます。そのためのごみ問題について真剣に考える住民同士のつなぎ、ともに行動するため“八ヶ岳周辺のゴミ問題を考えるネットワーク”を立ち上げました。
八ヶ岳周辺のゴミ問題を考えるネットワークは、灰溶融炉建設を含むこの地域のゴミ問題について、オープンな形で行政と住民との間での議論、検討を始めていくため、これまでの説明会において説明が不十分であった点を中心に、公開質問状を作成しました。
論点はこれだけに尽きるものではないですが、私たちは、第3回目の行政による説明会(8月26日)において、最低限これらの点について行政と住民による建設的な意見交換を行いたいと考えています。
なお、この質問に対しては、8月26日の住民説明会の席で、文章として回答していただき、出席者に配布していただきますようお願いいたします。
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