2006/11/29
梶山正三弁護士講演会:アンケートによる出席者コメント (katsudo)
遅ればせながら11月18日の梶山先生の講演を聞いて、アンケートに答えてくださった方たちのコメントをまとめました。ご覧になれば、梶山先生がどれだけ具体的で説得力のある話をしたかが分かると思います。講演会に来れなかった方も、ぜひ読んでください。
梶山先生の講演には高度で有り断定的な物言いが出来る、確たる知識に裏打ちに有って説得力を感じます。
***********
実体がよく分った。阻止してみせる!!!
*********** (つづく)
専門用語等、少し難しい事が多かったけれど灰溶融炉の無意味さと危険性がよく分りました。また、ちの市、富士見町、原村の行政がいかにお粗末で、いかに頭の悪い人たちの集まりであるか。無責任さに腹が立つより、あきれてしまいました。本日は、このような場を設けていただき、どうもありがとうございました。
***********
施設必要なし。 現施設の不備が心配だ。個人の出来ること ゴミの分別、減量の仕方を皆で学習する場がほしいです。
***********
非常に具体的でよく判りました。このお話を矢崎組合長、矢島町長などに聞いてもらうのが第1だと思います。何とか第1歩して機会を設けてください。
***********
今後、住民、特に、予定地周辺の住民の反対運動をどう高めていくか、ご検討願えればと思います。
***********
重大な問題点を広く、知る事ができました。やるべき事を具体化していく必要があります。とても参考になりました。
***********
住民が主体となる、行政をどうしたら作り上げれるのか、ぜひ一緒に考えていけたらいいなと思っています。
***********
私は、杉並のほうに現在住んでいますが、地球環境、ゴミ問題に対し将来を非常に危惧しており、今回参加させていただきました。どこに住んでも、これからは危ない時代ですね・祖母や妻の祖母がこちらの出なので、気になります。協定を結ぶよりも計画を無くす方向で支援できたらと思います。又情報をください。
***********
とても内容の濃いお話を伺い有意義な会合でした。岡谷市でも湖周ゴミ処理施設(岡谷市、諏訪市、下諏訪町)を今のをこわして今の場所に新たに建設しようとの計画です。ガス化溶融炉か、今のストーカー炉+灰溶融になるかは未定だと行政ではいっていますが、ガス化との話ももれ聞いています。ゴミ量、人口等今日の先生のお話と全く同じ再検討が必要だと思っています。生活クラブ生協では、生ゴミ堆肥化をして今の炉を直しながら大切に使うとの要望書を出しており、これが正解だと思います。がこれが市民に広がっているとはいえません。
***********
お話ありがとうございました。資料をよく読んでないとか現状はよくわからないというのは必迫している私たちに対してどうでしょうか?運動方法で宣伝車が走ってますが知ってる人にしか解りません。短い言葉でゆっくり走ればどうでしょうか?現場近くの学校のPTAから茅野、原村、富士見に広がらない(問題意識が)のが信じられない。風評被害でカゴメのトマトジュースや農作物、観光への影響も心配です。
***********
膨大なデータ、事実を元にした論理的なご講演で、極めて有益でした。(感情論だけでは住民運動絶対うまく行かず、理論式装が必項だと思いますので)
質問が1点あります。「協定は次善策」とのご意見には賛成ですが、対策は検討しておくべきと思います。協定交渉の際、事業者側が有利に利用できてしまう可能性(①時間切れに持ち込めてしまう。 ②「検討した」アリバイ作りなど)のある法的根拠として、何か有るのでしょうか?
***********
・説明がとてもわかり易く、具体的で理解できた。
・何があっても建設を阻止しなければいけないと強く思った。
・組合の資料ももう少し詳しく分析して理解したい、ゴミの原単
・ゴミ処理の現状で茅野、富士見、原で同条件のごみ収集をしているのかも知らなくていけない。
・この講演会を持ってくれた事は非常に良かった。
・この講演会を無駄にしない様に
***********
今までの説明会ではほとんど本質的な意見交換ができていなかった。専門家の視点から今日の灰溶融施設の件には多くの疑問点があることが分かった。
***********
参加者が少ない→周知方法・活動方法を考えなければならないのでは。
設置反対運動とごみ減量化 同時進行
ごみ減量・分別に対する住民の意識を変化させる。
***********
何人か話をした地元の方達について感じたことです。
・行政のやることなのでそんなに大きな間違いはないのではないか?
・よそからきた人ばかりが中心になり行政とやりあい、疎外感がある(合併の時にもそう感じた。かやの外)
・説明会等、興味はあるが周りの目が気なる。推進派の人たちとの付き合いもあり、思うように動けない。
この3点は非常に大きな壁だと感じます。どうすれば地元の人主体で行動をしてもらえるか、考えていきたいと思います。
***********
紙ばこが多いのはダンボールの値が下がるときにリサイクルでなくゴミで出しているからだろうか ― 推測(野菜や花などの梱包等かな)
ここまできっちり必要性が無いことを説明していただくと納得できる。今までは80%ぐらい不必要と思っていたが今日100%いらないと思えた。
***********
今まであいまいだった知識が非常にクリアになりました。ありがとうございます。
***********
メーカーと行政
基本計画の弱さ、無責任さ、
廃案にもっていけるのか?
***********
毎度お世話様です。募金の箱が廻ってきましたが持ち合わせがなかったので僅少ですが同封致します。
大変良いお話でまたお聞きしたいと思いますがお話の主力が建設に対する策が主だったような気がしましたが、ゴミは燃やさない埋め立てないというシステムが確立されている現在の情勢等の話を聞きたいと思いました。
先生の講演の謝礼はおいくらくらいですか 参考のためにおききしたいのですが。
NHKでも最近新しいシステムの処分場の放映等を時々耳にしますのでそうした専門家のお話を聞きたいと思います
何卒よろしく
2006/11/27
灰溶融炉施設整備計画の何が問題なのか:ゴミ弁連の梶山正三会長による講演会 (katsudo)
11月18日には環境会議・諏訪の後援をいただき、ごみ問題に関する講演会を開催しました。講演者は、弁護士で理学博士でもあるゴミ弁連会長の梶山正三さんでした。
梶山先生の依頼で、諏訪南行政事務組合から出されているごみ処理計画書や灰溶融施設の計画に関する詳しいデーターを前もって送りました。講演では、先生はそれらのデーターを基に、灰溶融施設全般の問題に留まらず、今後3市町村のごみ問題を考える上で大変参考になる講演をして下さいました。(つづく)
私たち八ヶ岳周辺のゴミ問題を考えるネットワークは組合の理事者と議員の方々を初め、茅野市、富士見町、原村のそれぞれの議員や、ごみ減量推進会議、または公害防止協定の締結を模索している地元の集落にも講演会の案内状を送りましたが、70人ぐらいの出席者の中には残念ながらその方々の姿は少なかったです。
いずれにせよこの問題にどちら側に立っても大変有意義な話だったので、これからその内容を有効利用して、広く伝えたいと思います。
まず、梶山先生が提供してくれた講演のレジュメを載せます:
灰溶融炉施設整備計画の何が問題なのか
1 灰溶融炉ってなんだろう~歴史的経緯・構造・機能
(1) 溶融炉の種類と歴史~見捨てられた技術が、なぜ?
(2) ガス化溶融炉と灰溶融炉~一般的なフローと特徴
(3) スラグとメタルの再資源化?
2 灰溶融炉導入がもたらすもの~危険性と財政負担
(1) 灰溶融炉の不経済性
・原理的な不経済性
・ガス化溶融炉と比べてみると
・イニシャルコストとランニングコスト
・耐用年数から見ると
(2) 灰溶融炉のもたらす危険
・灰溶融は、何のため?
・「減容と有害物質封じ込め」はほんとうか?
・メーカーは「危険性」を知らない?
・排出される有害物質とバグフィルター神話の嘘
・掘り起こし物と焼却灰、飛灰を「混合処理」することの危険
3 これからのゴミ行政における灰溶融の意味~灰溶融なんて要らない。
(1) ゴミ排出量と将来推計
・家庭系の原単位が大きすぎる
・事業系と家庭系の将来推計
・まず、事業系をオミットしよう
(2) 既存の処理システムと処理施設は?
・最終処分場と埋立物~中間覆土・即日覆土は?
・最終処分場と焼却施設はいつまで使えるの?
(3) 広域化計画に未来はあるか?
・そもそも「広域化」とは
・広域化の持つ2つの意味
・本件の「広域化計画」は適切か?
(4) 灰溶融の「位置づけ」の誤り
・財政的な誤り
・耐用年数からみた誤り
・将来推計から見た誤り
・広域化計画から見た誤り
4 地域住民は何をなすべきか~公害防止協定の危険性と欺瞞性
(1) まず、問題意識の共有から
・住民自治と団体自治~地域の生活環境の保全は憲法で保障
・廃棄物処理基本計画を「住民の目」で見てみよう
・初心に帰って計画を見直す
・原単位が「大きすぎる」原因は何か?
・広域化を当然の前提にしない
(2) 公害防止協定の危険性と欺瞞性
・公害防止協定の法的意味
・当事者は誰か?
・公害防止協定に実効性はあるか?
・具体的な事例から考える
当事者を誤った協定~個々の住民に「権限」がない
無内容な協定
違反事実の認定とその方法が決められていない
施設の維持管理データ、財務データの開示、住民の常時立入権
臭気測定、大気測定、土壌測定などに関連した誤り
施設の停止その他の措置と「決定権」
・運営協議会方式について
(3) 実効性のある協定は、可能か?
・締結するのを相手が嫌がるような内容にする
(4) これからの住民運動の課題
・残された時間は?
・いくつかの事例から
長野連合の場合、東御市の場合、東京都23区の清掃工場の場合、エコループの場合、長崎県琴海町の場合、千葉市三角町の場合、日の出町の場合、豊科・阿智の場合、明野の場合・・・
2006/11/04
漫画チラシ第5弾 (shiryo)
登録:
投稿 (Atom)